血液中に存在する尿酸が関節内に沈着して結晶化し関節炎を生じるものであり(特に親指の付け根や足首に炎症を起こしやすいとされています)、高血圧症、高脂血症、糖尿病などと同様に、生活習慣病の一つと位置づけられています。そして血清尿酸値が8.5mg/dl以上では発作を起こす可能性が高いとされています。
痛風は男性に多い疾患で日本の成人男性の20%が痛風であるとされています。
下肢を中心とした一つの関節炎(関節の腫脹や疼痛)が主症状ですが、放置すると多数の関節炎を起こしたり、また合併症として腎機能障害(痛風腎)、尿管結石、狭心症・心筋梗塞などが報告されています。
☆発作時の治療としては以下とされています。
1) 痛み止めである非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)
(発作の前兆の際にはコルヒチンを頓服することもあります)
2) 患部の安静を保つ
3) 禁酒
☆発作予防のためには以下とされています。
1) 薬物療法
@尿酸排泄促進薬 : 尿酸の尿中への排泄を促進する薬(ユリノームなど)
A尿酸合成阻害薬 : 体内での尿酸の産生を抑制する薬(サロベールなど)
2) 食事療法
@水分を十分に取る(尿酸を体外に排泄する)
A適切な食生活を心がける
1) アルコールはたしなむ程度で
2) プリン体の多くむ食品を避ける
3) 緑黄色野菜や海草を多く摂る
4) カロリーの摂りすぎに注意する
5) 塩分の摂りすぎに注意する
《プリン体の多い食品》
・魚介類 : えび、魚の干物(アジやイワシの干物、煮干、かつおぶし、するめいかなど)
・肉 類 : レバーや内臓など
・野菜類 : 大豆、えだまめなど・その他 : 豚骨ラーメンのスープなど
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当院では予約制で個別の栄養相談も行っております。
どうぞお気軽にご相談ください。
痛風のQ&A
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