肥満を病態の中心として糖尿病・高脂血症・高血圧症などの生活習慣病を複数合併している病態です。この状態では動脈硬化性疾患である脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症などをそれぞれ単独の場合に比べてはるかに起こしやすいとされています。 |
以下のような診断基準で診断されます。
初期には自覚症状などはありませんが、放置しておくと重大な動脈硬化性疾患である脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症などを起こします。 例えば冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)を例に取ると、右のグラフのように危険因子(肥満・高脂血症・高血圧・糖尿病)の合併する数が増えていくと危険率は飛躍的に増加していきます。 |
治療の原則としてはまずは適正な体重に戻すことです。これには食事療法や運動療法があります。また薬物療法としては合併した高脂血症、高血圧、糖尿病に対してそれぞれに合わせた薬が選択されます。
一般にBMI(Body mass index)で求められます。正常は18.5〜25の範囲です。
1.1日3食をバランス良く食べましょう
日本人の食事は一般に朝・昼軽く、夕食に多く食べる傾向があります。夜間は食後の消費カロリーも少なく、また寝ている間は自律神経のうち副交感神経が優位になるためエネルギーが蓄積されます。
2.早食いは禁物です 満腹中枢が働く前に必要以上にたくさん食べてしまいます。 3. 野菜や海草、汁物から食べましょう 低エネルギーのものでまずおなかを満たしましょう。また食事の量が物足りない場合も低カロリーの食材(こんにゃく、寒天、ところてん、たけのこ、きのこ、海草類など)で補いましょう。 4. 間食、ながら食いは禁物です。 5. アルコールは食欲増進作用があり脂肪に転換しやすいので要注意です。 |
以下のような運動療法が推奨されています。
メタボリック症候群患者での喫煙は動脈硬化を助長するので必ずやめましょう。 まさに自殺行為です。 |