タバコがやめられないのは意志が弱いわけではありません。ニコチンの依存性が強いからです。ニコチンによってあなたの心と身体が支配されているだけです。 |
タバコを吸っていると全身に様々な病気を引き起こします。例をあげてみますと・・・ |
【がん】
肺がんの他に喉頭がん・咽頭がん・食道がん・胃がん・膵臓がんなど 喫煙者では肺がんは4.5倍、喉頭がんに至っては32.5倍にも増えます。 * 特に血縁関係でがんの患者さんがいる方は要注意です。 |
【呼吸器】 慢性閉塞性肺疾患(COPD)・気管支喘息・肺炎など COPDはたばこ病とも呼ばれています。肺の組織が損傷し徐々に肺機能が損なわれる病気です。初めは咳や痰、運動時の息切れなどですが、進行すると安静時にも息切れや呼吸困難も見られるようになります(詳しくは慢性閉塞性肺疾患をお読みください)。 |
【循環器】 心筋梗塞・脳卒中の他に不整脈・閉塞性動脈硬化症・高血圧など |
【その他】 糖尿病・胃潰瘍・メタボリックシンドロームなど、このようにありとあらゆる病気の原因になります。 |
タバコには4000種類以上の化学物質(その中の200種類以上が身体にとって有害な物質)が含まれています。 その代表的なものにニコチン・タール・一酸化炭素があります。 ★ニコチン: 麻薬と同じ依存性をつくります。ニコチンが切れるとイライラしたり集中力が低下します。 |
★タール: 粒子状の成分(ヤニ)で強い発がん物質です。 * 低タールタバコの低タールはあくまで機械で測定した数値によるものであり、実際吸い込む煙のタールが低いわけではありません。 何となく身体にいいような、タバコ会社のイメージ戦略にだまされないで! ★一酸化炭素: 血液中で酸素を運搬するヘモグロビンにくっついてしまい身体を慢性的な酸欠状態にして運動機能を低下させます。 |
あなたがどのくらいタバコに依存しているか試してみましょう ! ※各設問に対し、「はい」が5点以上でニコチン依存症と判定されます。 |
タバコに含まれる多環芳香族炭化水素は体内での薬の分解を促進させる酵素を増やしてしまいます。このため一部の薬では効果が減弱してしまいます。喘息に使われる気管支拡張剤(テオフィリン)、インスリン、抗うつ薬などがあります。 |
自分はタバコを吸わないのに、他人が吸っているタバコの先から出る煙(副流煙)を吸わされてしまうことです。 副流煙には直接タバコを吸う時の煙(主流煙)に比べより多くの有害物質が含まれています。 例えば喫煙する旦那さんがいる場合、その妻は肺がんになる確率は2倍になります。また乳幼児への影響も大きく、喘息・アレルギー・乳幼児突然死などを引き起こします。 喫煙による害は自己責任でしょうか??? |
禁煙はいくつになっても遅くはありません。呼吸が楽になる、胃の調子が良くなる、目覚めがいい、肌の調子がなどいくつものメリットがあります。 |
保険診療にて治療が受けられます。ひとりでは難しかった禁煙を医師、看護師と共に楽に進めることができます。 |
禁煙に対するカウンセリングとともに禁煙補助薬(チャンピックス、ニコチネルTTS)を使用して禁煙をサポートします。 |
* 保険対象の方 1) ニコチン依存症を診断するテスト(TDS)で5点以上 2) 1日の喫煙本数×喫煙した年数(ブリンクマン指数)が200以上 3) 禁煙治療に文章により同意している方 が対象になります。 |
●12週間で5回来院して頂きます。 ●毎回の診察では、禁煙補助薬の処方のほか、息に含まれる一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)の濃度を測定したり、禁煙状況に応じて医師や専任の看護師からアドバイスを受けることができます。「お医者さんと禁煙」すれば、楽に禁煙することができます。 |